最初のうちは弓道場に備え付けの弓を借りて使うことになりますが、練習を重ねながら、自分に合った強さの弓を決めていきます。
自分に合った強さが分かるまでは弓は借りた方が良いですね。
自分に合った弓の強さが分かったら、弓を購入することを考えましょう。
備え付けの弓は他の人と共用して使用することがあるからです。
また、自分の弓を持った方が的付の高さも分かっているし、弓の強さも弓の特徴もわかっているので、安心して引くことができます。
使っていない弓を持っている人がいれば譲ってもらうのも1つの方法です。
弓の強さ
学生など若い人は、先生や先輩から、「若いから強い弓を引いた方が良い」などと言われたりしますが、僕は自分に合った強さの弓を引いた方が良いと思います。
確かに弱い弓より強い弓の方が、矢飛びのスピードが早いので、その分ブレずによく中たります。
練習時間の多い人は、筋肉など、強い弓を引く身体ができあがるので良いです。
でも、少なくとも何年か通して弓に取り組むトータルの時間を考えると、やっぱり自分に合った弓の強さが良いと思います。
無理せず、ずっと取り組める弓の強さがベストです。
僕は若い頃に購入した強い弓は引かなくなりました。
長く弓道を続けている人は弓を数張持っている人が多くて、使い分けている人もいます。
グラスファイバー弓
学生とか一般の弐段くらいまではグラスファイバーの弓を使用している人が多いです。
グラスファイバーの弓は特に手入れとか必要なく、弦を張りっぱなしでも弓力に問題ないので取り扱いもラクです。
離れでの反動が強い分、矢飛びが良いです。
国体選手で矢飛びの良さからグラスファイバーの弓で大会に挑んだという話もあります。
グラスファイバーの弓は弓の癖がないため、新しい弓の品質はどの弓もほとんど変わりません。
竹弓
一般の弓道場では早い段階で竹弓を使う人が多いです。
見た目にも品格が印象づけられます。
多少なりとも昇段審査で良い印象を持たれると思います。
五段審査でグラスファイバーの弓でも合格した人がいるという話を聞いたことがあります。
ただ高段者は竹弓を使用した方が良いでしょう。
また、離れでの反動が強くないので、手の内をきれいに保つのに良いです。
竹弓は弦音もきれいですね。
しかし、竹弓は手入れが必要です。
普段は乾拭きして手入れすれば良いのですが、竹弓によって弓の癖があるため、多少矯正しながら使っていく注意が必要です。
弓の購入
購入する時は弓の成り(状態)を見て、実際素引きしたりして決める方が良いと思います。
弓の銘柄によっても引いた感覚などが多少違ってきます。
グラスファイバーの弓もそうですが、寿命でないと無いと思いますが、出木の弓(弦を張った時に弦が弓の左側に来る弓)は購入しないでください。
あと胴が抜けている弓も良くないですね。
特に中古の弓を手に入れる時は注意が必要です。
何にしても、自分の弓を持つと愛着も湧いてきて、いいものだと思います。
自分の弓を持つと弓道に取り組む気持ちも変わってくるものです。
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