弓道の矢の選び方

弓道具について

竹矢

高段位の人が使用していることが多いです。

礼射や審査の時に主に使用します。

高価なもので、竹を使用しているので、ある程度手入れが必要になります。

手入れといっても、乾拭きで矢を拭く程度ですが、矢が曲がったりしていれば弓具屋さんに矯正をお願いしたりすることになります。

矢の筈が弓の弦の中仕掛けにちょうど良くはまるようにヤスリで削る必要はあります。

普段ジュラルミンの矢を使用していて、竹矢を使うと、筈の溝の幅が違ってたりするので、専用の中仕掛けの弦をつくるよりは、共通の中仕掛けで筈の溝を削って調整した方が良いと思います。

筈に水牛の筈を使用しているものは特に筈の溝が狭いものが多いので、全部同じ溝になるように削って揃えましょう。

竹の矢は故障したりすると修理も割高になるため、高段位の人でも普段の練習ではジュラルミンの矢を使ったりすることが多いです。

カーボン矢

カーボンの矢は曲がりにくいです。

ジュラルミンの矢に比べて高価になります。

離れでの矢のブレを直す効果があるので、矢飛びが良いと言われています。

ジュラルミン矢

男性であれば2015(太め)女性であれば1913(細め)の矢が一般的で、数字が大きくなるほど矢が太く厚くなります。

遠的用に使う矢は主に1913で、遠的用の矢として区別されています。

遠的用の矢は羽根も細くなっています。

矢の羽根

矢には何種類かの羽根を使用しています。

七面鳥(ターキー)の羽根は安価なのですが、羽根が硬い反面、使っていくと間引きしたようなツンツンした感じの見た目になったりします。

七面鳥の羽の矢は練習用に使うと良いでしょう。

鷲・鷹・白鳥の羽根が丈夫でいいのですが、鷲や鷹の羽根は現在購入が制限されていることもあって価格が割高になっています。

弾力性があって見た目もきれいですが、礼射や昇段審査のときなど特別なときに使用するのがいいのかもしれません。

人によってこだわりも違うとは思いますが、お好みの矢が見つかると良いと思います。

◎フルオーダー制作黒尾羽
羽根は尾羽ですので比較的丈夫です。
シャフトはジュラルミンで色や太さを選べます。
6本組で矧糸の色も選べます。
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矢の長さ

喉の中心より左腕を伸ばして中指までの長さが矢束です。

矢束に安全上の余分の長さを足したのが矢尺と言います。

矢尺は矢束に5~6㎝足した長さになりますが、初心者は矢束に10~15㎝足したものを矢尺にすると良いとされます。

射が安定すると矢尺の長さが決まってきます。

会の時に弓から矢の先が4〜5cm出る状態となりますが、矢束が決まった頃に弓から矢の先があまり長く出た状態だと矢尺を引ききっていないと見られてしまったりするので、矢の長さを揃え治す必要があります。

矢尺の長さが決まれば、次に矢を購入する時に同じ長さにすれば良いのです。

矢の選び方

今は昔より、ジュラルミンやカーボンの矢でもシャフトの色が竹の模様だったりカラフルだったり、様々な色使いの矢があります。

矢の羽根の固定や装飾で巻かれている矧糸の色との組み合わせで選べます。

矢の色使いなどでその性能が変わることはありませんので、お好みの矢を探してみるのもいいでしょう。

かっこいい矢、かわいい矢も見つかることでしょう。

ただ大会や審査にも使用するとなると、あまり派手な感じの矢は持たない方がいいかもしれません。

あと、中には同じような配色の矢を使用している人もいて、大会や審査で使用すると、たまに間違えられたりすることがあります。

目印を付けるなどして他の矢と区別できるようにすると良いでしょう。

現在はデザイン羽根や羽中文字など自由に選べるオーダーメイドの矢もあります。

僕は射会で矢を間違えられたこともありますので、矧糸にマーカーでラインを入れて、他の矢と区別するようにしました。

矢は6本組の方が望ましいです。

大会や審査で急に故障しても、いつも四つ矢が揃っていれば安心です。

◎矢・巻藁矢・矢筒セット
矢は羽根はターキーですがシャフトはジュラルミンの6本組なので、練習の効率的にも矢の故障時の応急の予備で使うのにも便利です。
巻藁矢は通常は使い回しか自分で用意するため、あらかじめあると便利です。
矢筒は専用としてすぐに使用できます。
個々で揃えるよりもお買い得です。

 

Takano

高校時代の弓道部から弓を始めました。
選抜県大会で16連中、団体3位に貢献。
明治神宮奉納全国弓道大会では3次予選で敗退。
弓道四段。現在も修練中。
母校の弓道部コーチ、市の連盟では初心者を指導。
アーチェリーの経験もあります。

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