弓道の角見の場所
弓を引いた時、弓手の親指の根元の矢が乗る部分を角見と言います。
関節の骨が出っ張る部分になります。
弓道でこの角見が重要な意味を持っています。
角見は矢が乗る部分になるので、摩擦ができるだけ少ない方が矢にかかる抵抗が少なくなって、良い矢飛びがうまれます。
キロ数のある弓を引くので、角見を完全に伸ばすことは難しいですが、良い矢飛びを生むのに充分な角見を効かせることは可能になります。
弓道の角見が痛い
初心者にありがちな弓癖になるのですが、この角見が出っ張りすぎるために、矢が擦れて出血することがあります。
角見から出血して痛いんですね。
僕も学生時代に経験しました。
学生の弓道部の人のように初心者で手の内が充分出来上がっていないのにたくさん練習するため、角見に矢がたくさん擦れるような状態になり、痛くなったり出血したりします。
絆創膏を貼ったりするのですが、矢が乗ったり手の汗ですぐはがれてしまいます。
そこで役に立つのが親指のカケです。
まさに角見の部分をガードする役目があります。
あとは絆創膏を貼って、その上をテーピングで巻くかでしょうか。
角見の事を考えると、親指のカケが一番良いと思います。
血も出ないし痛くもなくなりますので。
ただ、この親指のカケをしながら昇段審査など受けるのは極力避けた方がいいと思います。
審査員の先生に角見がちゃんとできていないという印象を与えてしまいます。
でも、学生の大会などでしたら親指のカケはした方がいいです。
角見の痛みや出血を抑えるのが最優先です。
治ったら、通常どうりに親指のカケをしないで弓を引きましょう。
また、妻手のひねり具合によって、矢が角見に押し付けられる状態も、角見に悪く、そして矢に悪い影響をあたえます。
会で矢がしなっている形になります。
これは、妻手が無理にひねられている状態になります。
妻手からくる、角見が痛くなったり出血したりする原因です。
会で矢が角見に軽く乗っかっていて、矢の力の軌道が自然に的に向いている必要があります。
矢に自然なひねりがかかるように練習しましょう。
弓道の角見が効かない
角見が効かないという状態はあると思います。
矢所が安定しなかったりするんですね。
弓を握って行射するときに弓手の親指の根元と中指の先が離れてしまう人がたまにいたりします。
これでは角見は効きません。
弓手の親指の根元と中指の先はしっかりくっついたまま行射しなければいけません。
手の内がベタっと握ってしまう下押し(ベタ押し)の状態だと角見が効かなかったりします。
正しい手の内に気を付けて練習していくと、自然な握り方ができるようになってきます。
自然な状態で弓手の手の内ができるように練習しましょう。
中押しの状態が自然に角見が効く状態になります。
その中で、自然に角見が効いてくるようになるのです。
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