弓道のやごろとは

弓道上達法

弓道のやごろとは

弓道のやごろとは、会において、伸び合い詰め合いが充分にできて、離れの発動につながる状態のことをいいます。

このとき、矢が矢束分しっかりと引き込まれ、矢が口割りの高さまで来ていないといけません

人の感覚というものは正確なものではなく、会が浅い状態の時も、このやごろのように感じる時があります。

力のバランスや引き込む大きさで、いいタイミングだと判断してしまうことがあります。

これが早気につながるもとになります。

いいタイミングというのは会を保っているときに何度かやってきます。

矢束充分で・口割りと頬づけができていて・伸び合い詰め合いが充分で・力のバランスが取れていて・狙いが合って・会の深さもあるこういうときがいいタイミングとなり、やごろとなります

ひとつひとつ確認するというよりも、練習の中でできあがっていく感覚的なものになります。

今やごろの状態だな、という感覚になります。

そして自然な離れへとうつります。

やごろの状態でないときに離れても必ずしも良い結果にはなりません。

仮に的中したとしても、次から上手くいかなくなってくるということになります。

再現性の低い、まぐれ中りという状態になるからです。

考えてみればそうだと思います。

伸び合い詰め合いが充分でなければ張り合いが甘く、矢が的の寸前で失速したり矢所が安定しなくなります

口割りと頬付けができていなければ、矢にかかる力の向きが変わってしまい、矢所が安定しなくなります。

力のバランスが取れていなければ、矢の飛ぶ方向がばらつくことになり、矢所がばらついてしまいます。

狙いが合っていなければ、その方向に矢が飛んでいってしまいます。

会の深さがなければ、早気のもとになってしまいます。

やごろが出るように修練する

やごろが100%できている状態でなくても良い結果になることはありますが、再現性の低いものになってしまいます。

だからといって、会を持ちすぎて待ちすぎるのも良くありません

早気とは逆に、離れに結びつかずにずっと会を持ってしまう、もたれの原因になってしまいます

全て100%の状態とまではいかないまでも、そのときは80%・90%くらいだったとしても、修練で少しでも100%に近づいていくようにしてしていきましょう。

会が4~8秒とするなら、その間にやごろが発生して離れに結びつくように練習していかなければいけないです。

そうすることで、だんだんと良い結果がでてくるようになってきます。

やごろの充分な正しい射となっていくのです。

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Takano

高校時代の弓道部から弓を始めました。
選抜県大会で16連中、団体3位に貢献。
明治神宮奉納全国弓道大会では3次予選で敗退。
弓道四段。現在も修練中。
母校の弓道部コーチ、市の連盟では初心者を指導。
アーチェリーで試合に出場した経験もあります。

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