弓道の弦巻の使い方

弓道具について

弓道の弦巻の使い方

弓道の弦巻は替え弦を巻いておくのに使います。

弓の弦が切れたときに替え弦に張り替えます。

射会(大会)や昇段審査で控えで待つときに、進行の係の人に替え弦を巻いた弦巻を渡します。

弦巻は立ちの順番にあわせて弦巻の置場に置かれます。

行射が終わったら返却の入れ物に返されますので、自分の弦巻を回収します。

弦巻を回収するときに他の人の弦巻と間違えやすいので注意しましょう。

弦巻への弦の巻き方ですが、弓の下部の本弭にかかる部分の弦輪を先に弦巻に差し込み、弦が折れないように余裕を持ってていねいに巻き付けます。

巻くというより弦を輪っか状に丸めて弦巻に収めるだけといった方がいいかもしれません。

そして、弓の上部の末弭にあたる部分の弦輪を差し込んで完了です。

弦を替えるときに弓の末弭部分の弦輪を弓の末弭にかけて、弦巻から弦を取り出しながら弓を張ることになります。

弦巻に末弭部分の弦輪からしまうと、弦が上下逆になっていることに気が付いて、末弭に末弭部分の弦輪をかけなおして弦を張ることになります。

弦の上下が逆でも中仕掛けの位置が違うので分かりますが、弦の巻き方にも注意が必要です。

学生の部活動では弦巻の材質などこだわらないので、プラスチック製の弦巻を使用することが多いです。

一般弓道では籐製の弦巻を使用することが多いです。

また、弦が折れ曲がって痛むのを防ぐため、径のひとまわり大きい弦巻を使用する人もいます。

弦巻にはギリ粉入れを結び付けて使用する人も多いですし、弓具屋さんでもセットで販売しているところも多いです。

実際ギリ粉入れとセットになっていると、会場の控えで待つときにギリ粉をつけるときも多いので使い勝手がいいと思います。

ただ、弦巻もギリ粉入れも色合いが限られているので他の人の弦巻と間違えやすい、というのはあります。

弦巻に目印を付けたり名前を書いておくなりして、自分の弦巻が分かりやすいようにしておくといいです。

弓1張に対して弦巻1個がいい

弓によって弦の弦輪の位置とか大きさとか中仕掛けの位置とか、微妙に違ってきます。

弓1張に対して替え弦を1本用意することになります。

弦巻も替え弦1本ごとに1個使います。

弦巻一つに弦を2本入れたりすると、弦がからまって痛める原因となりますので止めましょう。

弦の補強をする

くすねをまぐすね(わらじ)を使って弦にすりこんで弦の補強をします。

合成弦の場合は木工用ボンドでも構わないので、くすねと同じように弦にすり込みます。

くすねは合成弦にも麻弦にも使えます。

くすねなどで弦の補強をすると、弦巻に巻くときに弦が折れ曲がったりしにくく、きれいに巻くことができます。

まとめ

替え弦を巻いた弦巻は射会(大会)や昇段審査で使いますので用意しておきましょう。

弦が折れ曲がらないように注意して、本弭部分の弦輪から余裕を持たせて弦巻に巻きます。

弦巻にギリ粉入れがついていると便利です。

◎弦巻・吊紐・ギリ粉入れの3点セットになります。

Takano

高校時代の弓道部から弓を始めました。
選抜県大会で16連中、団体3位に貢献。
明治神宮奉納全国弓道大会では3次予選で敗退。
弓道四段。現在も修練中。
母校の弓道部コーチ、市の連盟では初心者を指導。
アーチェリーの経験もあります。

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