弓道の自分の弓を持つ理由
一般の弓道団体で弓を引いている人は竹弓を使用することになり、自己管理が必要になるため、1~2年で弓を購入する人が多いでしょう。
学校の部活動ではグラスファイバーの弓が主に使われていますが、卒業と共に弓道も引退してしまうため、部活動の備品の弓を借りて過ごす人が多いです。
僕は弓道を続けていますが、高校の部活動の時点でグラスファイバーの弓を購入しています。
自分で管理していたので良い状態で弓を使用できましたし、良いコンディションで大会や昇段審査に挑むことができました。
自分所有のものとしてずっと使用できる
自分の所有物になるため、使用する人は自分だけになります。
弓道を中断したり引退したとして、再開するようになってもまたすぐに感覚を思い出して引くことができます。
自分の身体に合った弓として使用できる
手の大きさも人によって違いますが、握りの厚さを調整することで自分の手の内に合った弓にすることができます。
弦の太さや種類も人によって好みがあるでしょう。
中仕掛けの太さも矢筈の溝によって違ってきます。
弓道場の備品だと調整がしにくいこともあります。
共同で使用する弓だと自分仕様の弦をつくるなど工夫して練習することが必要になるかもしれません。
また、自分にちょうど合った弓がなくて、ちょっと弱い弓だったり、握りの太さが違う弓を妥協して使うようになるかもしれません。
自分に合っていない弓を使わなくていい
弓道場に備え付けの弓はずっと保管してあって、クセができてしまったり寿命を過ぎたような弓もあるので、弓が原因で良い射をすることができないという可能性もあります。
他の人と共同利用する時は弓を他の人用に調整したものを使用するといったことがあるかもしれません。
他の人と共同利用しなくていい
弓道場に備え付けの弓を利用する場合、他の人と交代で利用する可能性があります。
大会や昇段審査などで一緒に利用する人とかぶってしまわないかと余計な心配をすることはなくなります。
弓道の自分の弓を持つ注意点
弓は安価ではない
弓道の弓の価格はグラスファイバーの弓で4万円位〜、竹弓で9万円位〜と安価ではありません。
すごく練習量が多くて消耗したり練習中に故障したりしなければ長く使えるのですが、価格面を考えると簡単に手に入るものでもないのでしっかり選んで購入するのが良いでしょう。
自分に合った弓にする
自分に合った弓を持つ必要があります。
強すぎる弓だとすぐ疲れてしまい、納得のいく射ができなかったり充分練習できるまで引けなくて他の弓に替えて練習することになります。
弱すぎる弓だと逆に余計な力がかかってしまい、良い射ができなくなる可能性があります。
僕は勧められて強い弓を購入しましたが、すぐに疲れて良い射ができなかったので結局別の弓を購入したという経験があります。
初心者の場合、自分に合った弓の強さが分からないことがあります。
弓を始めて半年から1年は弓は借りて練習した方がいいでしょう。
それまでは弓道場に備え付けの弓を利用するなどして、自分に合った弓の強さが分かってから購入しましょう。
中古で販売がしにくいものも
使わなくなった中古の弓はネットのフリーマーケットなどで売買することができます。
ネットで売買できるといってもたくさん出品されているような弓であればなかなか買い手がつかなかったり安価で販売するという形になります。
また、弓道の弓は2mと長いので、運送業者に配送してもらう場合には特別料金となってしまいます。
なかなか元が取れるという風にはならないことは考えておきましょう。
弓道の自分の弓を持つ理由~まとめ
長く弓道を続けたい人や大会や昇段審査で良い成績を残したい人など目標の高い人は自分の弓を購入する方がメリットが多いでしょう。
弓道場に備え付けの弓を利用する段階で、自分に合った弓の強さなど把握した上でしっかり選んで弓を購入しましょう。
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