弓道はオリンピック競技にないのか
弓道はオリンピック競技になっていません。
アーチェリーは世界で普及しているのでオリンピック競技になっています。
弓道は日本国内ではアーチェリーの2倍くらいの人口がいますが、世界的に見ると普及していません。
世界的に弓矢の競技というとアーチェリーになってしまうのです。
弓道がオリンピック競技になぜないのかその理由
弓道がオリンピック競技になるには国際オリンピック委員会(IOC)で承認される必要があります。
オリンピックで新種目にするためには、以下の全ての条件をクリアしなければいけません。
◎最低2回は、世界大会、大陸選手権で実施されていること
◎ 種目の実施許可が4年前までに出されていること(延長はできない)
◎ 男性は最低50か国3大陸、女性は最低35か国3大陸で実施されていること
オリンピックの競技・種目の選定方法は、IOCによるオリンピック憲章で定められています。
オリンピック憲章では、競技の選定方法として次のように定めています。
◎夏季:男性は少なくとも75か国、4大陸で、女性は少なくとも40か国3大陸で広く行われている競技のみ
◎冬季:少なくとも25か国3大陸で広く行われている競技のみ
国際弓道連盟加盟国は以下の通りになります。
- 全日本弓道連盟
- アメリカ弓道連盟
- カナダ弓道連盟
- ニュージーランド弓道連盟
- ロシア弓道連盟
- ルーマニア弓道連盟
- リトアニア弓道連盟
- ドイツ弓道連盟
- フランス柔道柔術剣道及び関連武道連盟 国内弓道委員会
- イタリア弓道連盟
- スイス弓道連盟
- ベルギー弓道連盟
- 英国弓道連盟
- オランダ弓道連盟
- オーストリア弓道連盟
- フィンランド弓道連盟
- スペイン弓道連盟
- ノルウェー弓道連盟
- スウェーデン弓道連盟
- デンマーク弓道連盟
- ポルトガル弓道連盟
- アイスランド弓道連盟
- ルクセンブルク弓道連盟
- 台湾弓道協会
- 香港弓道協会
25カ国とまだ加盟国が少ないのが現状です。
弓道ジュニアオリンピックとは何か
弓道ジュニアオリンピックとは、JOCジュニアオリンピックカップ大会とも呼ばれ、全国の中学生が参加する弓道の大会です。
JOCとは日本オリンピック委員会のことです。
弓道ジュニアオリンピックはよく言われるオリンピックとは異なるものになります。
弓道世界大会がある
近年は弓道世界大会が開催されています。
弓道でも世界大会となると競技的要素が強いですね。
そのそも一般弓道に比べ学生弓道は競技的要素が強いものになっています。
一般弓道の最高峰の大会である全日本弓道選手権となると的中制でありながら、射型のきれいさを求める採点性でも競われています。
的中しても射型も良くないと勝ち抜けないかたちになっています。
しかし全日本弓道大会は段位・称号者がクラス別になっているものの的中制で行われています。
弓道世界大会は的中制で行われています。
弓道がオリンピック種目になるとすれば世界的な認識からしても的中制で行われると考えられます。
オリンピック種目になるには参加国が増えてくれないと実現は難しそうです。
しかし、将来的に弓道がオリンピック競技になってもおかしくはない方向に向かっていると思われます。
弓道がオリンピック競技になるためには
弓道がオリンピック競技になるには的中を含めた競技性に加えて体配や射品・射格への世界的な認知があるでしょう。
世界的に弓矢のようなターゲットスポーツは的中制という合理的な面が受け入れられているため、アーチェリーが広く認知されている現状となっています。
弓道が世界的に認知されるには段位者・称号者をクラス別にして競技をしたり、射型を採点性にして競技をしたりする必要があるように思われます。
弓の大きさなど違いはあるものの、的中に目を向けるとアーチェリーが注目されがちになり、スポーツ要素の強い競技となってしまいます。
スピードスケートとフィギュアスケート、空手とテコンドーなどのように違った競技という認識が広まる必要もありそうです。
弓道はオリンピック競技にないのか~まとめ
アーチェリーはオリンピック競技にありますが、弓道はオリンピック競技にはなっていません。
弓道がオリンピック競技になるためには世界的に認知度が上がり、IOCで承認される必要があります。
弓道は世界大会も開催されているので将来的なオリンピック競技参加への実現も視野に入れていることでしょう。
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