弓道は毎日練習すると良いと言われます。
上達するにはたくさん練習する必要があるのですが、その理由や詳細を解説します。
弓道を毎日練習する理由
練習を毎日繰り返すことによって射法八節における手足・肩などの位置関係や力の向きなどが記憶されます。
身体の感覚で肘がもう少し下かな、左肩を下げると両肩が水平になるな、ということが分かってきます。
無駄な筋力を使わなくなりますし、身体が無駄な軌道を通らずに行射することが出来るようになります。
そして的中する時の身体の感覚が分かります。
あとはいつも通りにしっかり引き込んで狙いを定めるだけになります。
逆に練習をしないと弓を引いた時に身体の位置関係や力の向きなどを忘れてしまい、これを思い出すことから始まることになります。
思い出すところから始まるので、練習量が少なければ上達しないで現状維持のままになってしまうので気を付けましょう。
弓道の毎日の練習は一般的には
学生の部活動であれば1日20〜30射以上を週6回、社会人であれば週2回20射以上的前練習をするのが良いでしょう。
しっかり立ちを組んで練習する団体に所属しているなら1日20〜30射くらいかもしれません。
このくらいの矢数でも全国優勝している高校がありますので、合間の見取り稽古や巻藁練習など効率良く練習することが大切です。
射込みの自主練習を多くすれば1日50〜100射以上は可能です。
学生は普段から練習時間を取りやすいので毎日の練習も可能ですが、社会人は仕事や家庭のことなどあるので週末に練習することが多いでしょう。
練習量が多い方が長時間弓矢に触れている分上達が早いです。
練習量が少なければ弓道を継続していくことで上達することを考えましょう。
でも練習量が多ければいいわけでもありません。
一射一射ていねいに行射して質の良い練習を心掛けましょう。
矢数のかけ過ぎは筋肉疲労や身体の故障を起こす可能性もあるので気を付けましょう。
初心者から2・3年で射法八節や三重十文字など弓道の基礎が出来てしまえば、最低限の練習でも大丈夫になります。
しかし、上達したい、大会や昇段審査で結果を出したいのであれば出来る限り毎日充分な練習をしたいところです。
筋力トレーニングも良いですが、実際に弓を引くのがベストなトレーニングだと思います。
僕は弓を始めて20年以上経ちますが、弓が引けない日も毎日自宅練習を続けています。
学生時代の部活動ではそれこそ毎日的前で弓を引いていましたが、社会人になるとどうしても練習時間が取りにくくなりました。
そこで自宅練習もみっちり練習をするわけではなく日課のストレッチ程度に行なっています。
自宅練習でも続けることで両肩のラインとか手の内の状態を改善できるようになりました。
練習することで間違いなく技術の向上につながっています。
弓道の休みの日の練習法
的前に立つことが可能であれば的前で弓を引くのがベストでしょう。
的前でなくても巻藁でも練習になります。
的前でない場合は的前と同じ状況にいるようなイメージトレーニングをしながら練習することが必要です。
ゴム弓でも練習になりますが、実際の弓とは感覚が多少違うので注意です。
僕は素引きで弓を引く感覚を感じながら練習し、徒手練習で手や肩の位置を確認して離れの感覚を確認するように練習しています。
素引きは室内だと難しいので屋外でやります。
素引きだと離れが出来ませんので、徒手練習でカバーします。
出来るだけ弓を引いて離れをする感覚を確認しながら練習をすると的前と近い感覚で練習することが可能です。
弓道の毎日の練習についてまとめ
弓道は毎日練習することが大切ですが矢数をかけるだけではなく効率良く練習しましょう。
基本が出来てしまえば、最低限の練習でも大丈夫になります。
休みの日も的前で弓を引くことが理想ですが、工夫次第で効果的な自宅トレーニングが可能です。
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