弓道の矢取りのルールと注意点

弓道の基本

弓道の矢取りのルールと注意点

矢取りのルールは各道場によって多少違ったりします。

射場に誰もいなくて矢取りをする時は、何の合図もなく勝手に矢取りをしても大丈夫なのですが。

的前で弓を引いたのにあまり矢取りをしに行かないと、安土や的が矢でいっぱいになり、大量の矢を矢拭きをするようになったり、刺さっている矢に矢をぶつけたりして、矢を損傷する可能性が高くなったりします

ある程度行射したら矢取りをしに行きましょう。

遠的やアーチェリーであれば、矢所や点数を確認したりするので自分で自分の矢取りをしますが、弓道の近的においては、手が空いた人がまとめて矢取りをしに行くことが多いです

矢取りは弓を引く人のマナーと言ってもいいでしょう。

初めて弓を引く弓道場で矢取りをする時など、他の人が矢取りをするのを見て同じようにすればOKです。

看的場や看的場に向かう廊下で待機します。

射場で誰も打ち起こしを始めようとしていないタイミングを見計らって合図をします。

弓道の矢取りの仕方と掛け声

矢取りをするには、次のうちどれか一つの合図をします。

・「パンパン」と2回手を叩く(一番主流で間違いはないです)。
・矢取りのブザーがあればそれを押す。
・矢取りの旗があれば、それを掲げる(終わったら回収を忘れずに)。
・「上げます」と言う(あまりしないかもしれません)。

注意しなければいけないのが、誰かが打起し始めたら、矢取りに入らないということです。

せっかく打起し始めたのを下ろさなければいけないからです。

射場で弓を引いている人が「お願いします」とか「どうぞ」とか言って、胴造りの状態で待っていてくれるので、その射場からの返事を確認したら、すみやかに矢取りをしましょう。

射場からの返事が無いまま矢取りに入るのは、射場の人が矢取りの合図に気が付いていないかもしれませんので気を付けましょう。

矢取りをしている間は射場にいる人は打ち起こしをしてはいけませんし、間違って打ち起こしをしようとする人がいれば注意をしなければいけません。

弓道の矢取りの順番と作法

矢取りは1的・2的…の順にします。

しゃがんで1的の方に背を向けず、1的の方に正面を向くようにして矢取りをします。

2人以上で矢取りをする時などは、手分けをして行ないます。

一人が1的・2的・3的と矢取りをすれば、もう一人は4的・5的・6的という感じににです。

矢取りをしたら矢拭きで矢についた砂を落とし、射場の矢立てに矢を戻します。

矢取りと矢拭きは、矢や羽根を痛めないように気を付けましょう。

矢の種類ごとに分けて矢立てに返せればベストです。

矢拭きを数本まとめてざっと拭くところを見たことがありますが、矢拭きは矢を1本1本拭いて安土の砂をしっかり落とすようにしましょう。

矢に拭き残しがあって砂が付いたまま弓を引くと射手の手を痛めたりする原因になります。

矢取りをする時に的が倒れたりしたら、的を掲げ直しましょう。

矢が的枠に刺さってなかなか抜けない時などは、別の的を取り付けて、看的場のところに戻ってから矢を抜くなど処理をします。

また、抜けない矢を抜くときなど、特に矢を曲げたり痛めたりしやすいので、応援を呼ぶなどして気を付けて行います。

矢が矢道の途中に刺さったりしているのであれば、一緒に矢取りをします。

安土に大きな穴が開いたりしていれば、矢取りのタイミングで直しましょう。

的前で行射していれば、引きっぱなしではなく矢取りにも行かなければいけません。

積極的に矢取りをしに行きましょう。

Takano

高校時代の弓道部から弓を始めました。
選抜県大会で16連中、団体3位に貢献。
明治神宮奉納全国弓道大会では3次予選で敗退。
弓道四段。現在も修練中。
母校の弓道部コーチ、市の連盟では初心者を指導。
アーチェリーの経験もあります。

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