弓道の目づかい

弓道の基本

弓道の目づかい

弓道の目づかいは、目は常に半眼で、鼻頭を通して柔らかく視線を保ちます。

立った姿勢での目づかいは、約4m先にそそがれます。

跪座の姿勢での目づかいは、約2m先にそそがれます。

立った状態や跪座など座った状態でも常に同じ方向に目をそそぐということです。

前に人がいても同じ方向に目をそそぐということになります。

目が泳ぐという状態にはならずに、静かに視線をそそぐ状態です。

八節の中では弦調べ・箆調べを行ない、物見を入れます

目線を動かすというよりは目線は同じ状態で顔ごと動かして静かに動作を行ないます

心の動揺が無い状態で、隙のない、静かな状態になります。

道場の場に慣れて、体配や間合いに慣れ、気持ちを丹田に置いている状態でなければいけませんので、修練の中で心がけていく必要があります。

普段から目づかいを

大会や射会の進行中は的中の結果が重視されますが、昇段審査や射礼や矢渡しの時などに先生や他の方によく見られることになります。

でも、見られたり、指摘を受けたりしないときでも、目づかいは大切です。

弓道でなくてもそうですが、目は心の状態を表します

会話をするときでも、動揺すれば目が泳いだりします

緊張する場面にいるとき、心の状態が目に表れます。

大きな大会や昇段審査でも動揺せず射の間合いや進行でも、失があっても慌てたりせず心が平静を保っている(保たせるように努めている)状態でなくてはいけません

目づかいはパッとできるようなものでもなくて、大会や審査に慣れて堂々とした気持ちで引く繰り返しの中でも養われていくものだと思います。

普段の練習でも必ず一手程度は審査の間合いで練習するようにして、目づかいを含めた行射の練習を行いましょう

そして普段の行射の練習から、目づかいをしっかり行なうことによって、堂々とした品格のある射につながります。

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Takano

高校時代の弓道部から弓を始めました。
選抜県大会で16連中、団体3位に貢献。
明治神宮奉納全国弓道大会では3次予選で敗退。
弓道四段。現在も修練中。
母校の弓道部コーチ、市の連盟では初心者を指導。
アーチェリーの経験もあります。

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