弦で顔を払うとき

弓道の悩み

弓道の初心者にありがちな射癖で、離れをしたときに弓の弦で顔を払ってしまう(耳を払う・髪を払う・眼鏡を払う)癖です。

顔を弦で払うのは赤くなって痛みをともなうので、弓を引くのがおっくうになってしまいます。出来るだけ早く直したいところです。

手の内や射型ができていない時期に多く起こりがちです。

手の内が甘くて弓返りがしないため、離れると弦が身体ギリギリのところを通るため、弦の軌道から出っ張っているところをうってしまいます。

でも弓返りがしなくても弦は身体をうちません。

多少なりとも手の内で弓を身体の外側に捻る力が発生します。

身体の出っ張っているところをうってしまう訳で、正しい会で伸び合って勢いのある離れが出来ていれば、弦は身体をうたないのです。

離れの瞬間に手の内が緩んでしまったり、妻手などが緩んで離れしてしまった時に、弦の軌道が普段より身体側を通ってしまうことで身体をうってしまうことになります。

普通に行射できていても、たまに弦で髪を払ったり、眼鏡をはじいたり、なんていうこともあります。

やっぱり会や離れが甘くなってしまったということがあります。

そこでちょっとした癖が出てしまったのが原因だと思われます。

物見で顔が上座の方に倒れている、また弓を迎えに顔が動いてしまう引き方をしているならば、物見で顔を真っ直ぐにしたまま引き分けましょう。

妻手が弓の力に負けていて、妻手が身体(顔)側に近づいているならば、妻手が弓の力で引っ張られないようにしっかり保ったままの「会→離れ」をしましょう。

物見でしっかり顔を的方向に向けるようにしましょう(顔向けが甘くならないように)、太い首の筋が見えるくらいが良いです。

弦で髪を払わないように抑え気味の髪型にしましょう。

眼鏡は出来れば外側が引っ掛かりの少ない丸みのある眼鏡にしましょう(コンタクトレンズにできるのであればその方がいいかもしれません)。

僕は弓を始めて1年目の時によく弦で髪をはじいていました。

物見をしっかりしているつもりでも、弦で髪をはじいていました。

そこで、髪の分け目を変えたりして、妻手側の髪は抑え気味の髪型にしていました。

弓矢を持たずに、的側を鏡にして、身体や物見の具合を確認しながら行射する練習をしたりしていました。

そうしているうちに、射型が安定してきたのか、髪をはじかなくなりました。

もう20年以上も前の話になりますが、そういうこともあってかなのか、部活の大会で、入賞の常連校などは髪型も徹底していました。

男子は坊主頭で、女子はハチマキを巻いて、大会に参加していました。

弦がどうこうよりは、部活としての先生の指導が徹底していたんでしょうね。

そんな体育会系な弓道部の学校もありました。

今はそんな時代ではないので、そこまで気合を入れる必要は無いんですけれど。

自分の行射の姿勢は、正面からは上座に鏡などあれば確認できるのですが、特に離れの時、物見の入り具合などは自分ではわからないと思います。

師範の先生でなくても良いので、周りの人に本座側から確認してもらうのが手っ取り早いですね。

あとは本座側にカメラを置いて、動画を撮影して、後で確認するかですね。

すぐには治らないかもしれませんが、正しい射をしていれば徐々に改善されていくものです。

焦らずにじっくりと取り組んで欲しいと思います。

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Takano

高校時代の弓道部から弓を始めました。
選抜県大会で16連中、団体3位に貢献。
明治神宮奉納全国弓道大会では3次予選で敗退。
弓道四段。現在も修練中。
母校の弓道部コーチ、市の連盟では初心者を指導。
アーチェリーの経験もあります。

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