弓道は適度な運動量のスポーツです。
学生の人にとってはそれが物足りなく感じるかもしれません。
めいいっぱい射込みの練習をすれば、かなりの疲労度があるものなのですが、普段は合同練習をする中の見取り稽古を挟んでの練習になります。
僕自身、学生時代は運動量が物足りなくて、部活終わりに筋トレとかしていました。
社会人になってからは筋トレとかはしていません。
弓を引くことがトレーニングになっています。
学生時代は体力が余っていたということですね。
しかし、弓道の適度の運動量は身体や脳に良いと思っています。
サッカーとか剣道などは運動量を多く必要とする激しいスポーツです。
そのため、選手として活躍する時期がある程度限られていたりします。
練習が終わった後も疲れてしまい、疲労回復するのにある程度時間がかかったりします。
どのスポーツが良い悪いとかではなく、それぞれが素晴らしい面を持っているのですが。
弓道は適度な運動量であるため、健康維持に良かったり、脳を活性化する効果があったりします。
弓を引く動作で肩を動かしたり物見をするのに首を動かしたり、肩の周りの血行が良くなる動作で肩凝りの解消にもつながります。
弓道は姿勢が良くなると言います。
逆に言うと、良い姿勢で弓を引かないと良い射が出来ないというのがあります。
真っ直ぐに立ち、身体の中心に重心を置き、縦線横線をしっかり守りながら弓を引いて矢を放つのです。
そこで、エクササイズをするならば、弓道の八節を練習すれば、健康維持にも良いし、弓道も上達するので一石二鳥なのではと思っています。
単純に目的が2つになるのですから、続ける意欲もまた違います。
いつも弓道場に行って弓を引かなければいけない、という訳ではありません。
自宅で射法八節の練習をするだけでも練習になります。
身体の諸動作やバランス感覚を訓練して養い続けることが大切なのです。
また、学生時代には、弓道部の人は頭が良いと言われていました。
特に根拠はないのですが、適度な運動量と集中力を養うこと、呼吸に合わせて体をコントロールすること、これが勉強も平行して取り組むことにプラスとして働いていたんだと思います。
またプロというものがなく、生涯現役で取り組めるということで、勉強や仕事など自分のライフスタイルをコントロールして取り組みやすい武道でありスポーツであるということも弓道の素晴らしいところです。
ゴディバの社長さんも弓道錬士五段の腕前です。
多忙な社長業の中、弓道の理念を経営に活かしているそうです。
皆さんそれぞれがライフスタイルや趣味嗜好や人生の目標等が違いますから弓道だけをおすすめする訳ではありませんが、僕自身、細く長くでも弓道を続けていくことが自分の生活にプラスに繋がっていると思っています。
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