弓道の狙いの定め方は?詳細のまとめ

弓道の基本

弓道において狙いも重要な要素になります。

狙いを正確に定めることで矢が的に向かって飛び、安定した的中を得ることが出来ます。

正しい射と心構えを行なう上で狙いを定めることが大切なのですが、その狙いの詳細について記載しました。

弓道の狙いの基本

弓道の狙いは弓を引き会に入った時に矢摺籐を通して的が見えるところを示します。

一般的に利き目である右目を主体にして見た状態で狙います。

射の姿勢も狙いに影響します。

しっかりとした足踏みや胴造りの上で正しい三重十文字で引き分け会を保つことで狙いの安定性が生まれます。

弓道の狙いの種類

狙いには種類があります。

狙いは弓を引く人の手の内の状態や骨格や利き目の違いによって違ってきます。

種類の名称も人によって呼び方が異なることもありますが基本は同じです。

満月(望月)の狙い

的が矢摺籐の左側に見える状態の狙いです。

半月の狙い

的が矢摺籐の左側から半分だけ見える状態の狙いです。

手の内がしっかり出来た段位者に向いています。

角見が効いて矢がカーブして飛ぶからです。

有明(新月、闇)の狙い

的が矢摺籐の中に見える状態の狙いです。

初心者や手の内がまだ不安な人に向いています。

角見が充分でないため矢が直線で的に飛ぶからです。

弓道の狙いの定め方

人に見てもらい狙いを定める方法

先生や周りの人に本座側に立ってもらい、矢の的への向きを確認してもらいます。

矢の的への向きがおかしければ正しい射になるように繰り返し見てもらいます。

射癖があれば矢所も変わってしまうので正しい射になるように修正していきましょう。

会での矢の向きや矢の飛び方が分かるので、人に見てもらうことは大切です。

自分で狙いを定める方法

的に矢が刺さる位置である矢所で判断します。

半月の狙いで矢が的の前(右側)に行くのなら有明の狙いにして矢が的の後(左側)に行くようにします。

半月の狙いで矢が的の後(左側)に行くのなら満月の狙いにして矢が的の前(右側)に行くようにします。

結局、矢所がその人の矢の飛ぶ傾向を現わすので、矢所を基準にすると考えやすいです。

射癖で狙いが変わることがある

射癖がある場合はそれを直すのが最優先です。

でも、射癖は1日ですぐに直るというものでもありません。

射癖が直っていない、特定の狙いにするべきとなると、極端にいうと矢所が的の外にある=中らない状態が続くことになります。

矢所を見て、その時ベストな狙いの状態を仮にでも定めましょう。

射癖の直ってきた状態と矢所の関係を見ながら狙いを正しく修正していくのが良いでしょう。

利き目が左目の人の場合

一般的に利き目が右目として指導を受けますが、利き目が左目の人も存在します。

利き目が左目の人が右目の人と同じように半月の狙いなどをすると、矢は的の後にまとまってしまいます。

満月の狙いより前(的の右)を狙いましょう。

的何個分前とか何cm分前を狙うとか決めて、自分に合った狙いを定めましょう

利き目がどちらか確認する方法

的や物を見ながら指を立てて片方ずつ目を閉じた時に、両目で見た時と同じように見えた方の目が利き目です。

弓道の狙いはすぐには変えない

矢所も弓を引く人のコンディションによって変わってくるので、狙いをコロコロ変えてしまうと混乱してしまい安定しません。

まずは自分の射を見直してみましょう。

原因が特になくて、矢所が的の端であるとか的から外れた状態が2・3日続いた時に、狙いを変えてみようかなと試してみるのが正しいです。

弓道の狙いは3種類だけではない

矢所が3か所だけではないのに狙いが3種類だけということはありません

人によって骨格の違いとか手の内の完成度とか違いがあります。

狙いでも種類を決めようとすると、ムリな引き方をしてしまったり射に癖ができてしまうもとになります。

半月の1/3くらい有明寄りとか、半月と満月の中間とかいう状態にして大丈夫です。

僕は初心者の頃は有明の狙いでしたが、だんだん矢所が的の後に行くようになりました。

手の内を習熟してきたんだなと判断して矢所の状態とともに少しずつ半月へと狙いをずらしました。

他に狙いが変わるほどの大きな射の修正はしていません。

弓道は狙いを定めて安定させるのが大切

自分に合った狙いが分かったら、その狙いでいつも安定した射が出来るように練習しましょう。

弓道は的を矢で射る競技ということもあり、体力や精神力の状態もすぐに的中の結果として現れます

狙いがズレてしまったり、狙いが充分出来ないまま離れてしまうという状況も発生します。

大会や昇段審査など特に緊張状態にある環境でも狙い通りに矢所が安定するように練習を積むことが大切です。

弓道の狙いの定め方まとめ

弓道は正しい射と心構えをした上で狙いを定めることが大切です。

満月の狙い・半月の狙い・有明の狙いがありますが、自分に合った狙いの定め方をします。

狙いは利き目の右目で定めますが、利き目が左目の人はそれに応じて定めます。

狙いを定められたらその狙いを安定させるように練習を積みましょう。

Takano

高校時代の弓道部から弓を始めました。
選抜県大会で16連中、団体3位に貢献。
明治神宮奉納全国弓道大会では3次予選で敗退。
弓道四段。現在も修練中。
母校の弓道部コーチ、市の連盟では初心者を指導。
アーチェリーの経験もあります。

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