僕は高校時代に弓道部に入り、弓道を始めました。
弓道部には顧問はいたものの、技術指導をしてくれる先生がいなくて、先輩に教わって弓を引いている状態でした。
そのうち、技術を教わりたくて、部活が休みの週末に、自宅の地域の弓道場(弓道連盟)に足を運ぶようになりました。
学校に弓道場があり、自分達でやっていく部活だったので、それが逆に伸び伸びできてよかったのかもしれません。
部室には部活の的中の記録ノートがありました。
個人の練習の的中記録も残されていました。
当時、的中がすごい先輩がいて、その練習記録に刺激されて、先輩に追いつこうと頑張って練習しました。
結局、先輩の百射の的中記録(79中/100射)、連中記録(19連中)に追い付きました。
それ以降は記録は更新できず、まだまだでしたが。
高校の弓道部を引退してからは、引続き、地域の弓道連盟の所属で活動していました。
高校時代は正射をしていたつもりでも、自己流に近い弓の引き方をしていたので、もっと早い段階で教わりに行っていれば、もっと違った形で結果を残せたのかなと思っています。
そんな思いもあって、地域の弓道連盟に籍をおきながら、母校の弓道部のコーチをしに行ったりもしていました。
弓道が以前よりも学校において普及してはきましたが、それでも、もっと指導者が増えていって欲しいと思っています。
弓道は同じ弓矢としてアーチェリーと比較されます。
アーチェリーの方が的中率は高いのですが、そもそも弓と矢の長さも精度も違います。
さらに的中で言うならば、弓矢よりも射撃の方が勝ります。
それぞれスポーツとして、武道として、素晴らしいところがあると、とらえるべきだと思います。
和弓の弓矢を使用して中るのはやっぱり弓道です。
そして弓道は武道です。
武道としての品格が問われます。
弓道は、段位別に競技を行うことも多いです。
学生の部、四五段の部、称号者の部などクラス別になっています。
体配を行い、定められた間合いの中で、射を表現する中で競技が行われる。
そういった部分も高齢になっても現役で活躍できる理由にもなっています。
他の武道でもそうですが、最高段位の人が最も中る人と言うわけではありません。
最も中るというのは難しいもので、弓道で言えば五〜七段の称号者の方が技術的にはピークだったりするのではないでしょうか。
武道でいう最高段位は最もその武道において精通していて品行方正であり最も貢献している人だと思っています。
素晴らしい武道である弓道を教えていきたい。
現在の段位から更に上を目指したい。
僕は年齢的に人生の折返し地点にいる現在、現役で活躍出来るスポーツはほとんどありません。
弓道にはプロというものがありません。
したがって、競技にも参加しますし、時には裏方の役員としても参加することが必要になります。
生涯スポーツとしてのスタンスになります。
生涯にわたって取り組めますから、弓から遠ざかる時期があったとしても、時間に余裕ができた時に現役復帰することが可能です。
弓道は、子育てが落ち着いた女性の方や定年後に再開したり始める方も多いです。
僕も仕事・結婚・共働きでの子育て協力と、環境の変化によって、弓を握れない期間が長く続いたりもしていました。
長く物事を続けていると、他に興味を持てるものができて、正直、転向しようかなと思った時もあります。
素晴らしいものは世の中にはたくさんあるのですが。
昔の剣豪、宮本武蔵は、生涯独身を貫いたものの、剣だけではなく、絵画など芸術も非常に上手だったと聞きます。
僕もというのもおこがましい表現になりますが、得意なものはいくつかあっても、一つの志はしっかり持ち続けていようと、そんな思いでいます。
弓道はまた再開できると、細々ながらもトレーニングだけは欠かさずにいました。
良い意味で、ライフスタイルに合っている武道でありスポーツだと思います。
そんなこともあり、これからも弓道に精進していこうと思っています。
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