弓道選手の仕事は様々
弓道選手の仕事は様々というよりは、仕事として一般企業などの業務に携わるかたわら、弓道に精進するというかたちです。
師範として弓道を教える先生もおられますが、会社を定年退職されてからという方がほとんどになります。
弓道実業団の選手の仕事
実業団の弓道部といっても一般の企業に勤めている人と同じで、普通に会社の仕事をおこなって、そのあととか休日に一般の弓道連盟に所属して弓を引くという人が全てです。
弓を引いているからと特別優遇されることはありません。
メジャーなスポーツのような、大会に勝ったから企業の宣伝になる、というものではないからです。
企業によっては会社の施設内に弓道場があったりとか、弓道部や弓道サークルという団体が会社にあるという環境がいいという面でモチベーションが上がるということはあるでしょう。
弓道の実業団を探すには勤労者大会に参加する企業の情報を全日本弓道連盟のHPの大会情報などから調べるのがいいでしょう。
実際の実業団として弓道部のある企業としては、大手の自動車メーカーや県庁や市役所、教職員、JA、中小メーカーやサービス業などがありました。
大会で団体を組んで出場している企業は弓道部がある可能性が高いです。
しかし、企業やその地域や時期によっても活動状況が違ったりするのが実際のところです。
携わる業務としても、営業、接客、SE、製造、品質管理、配送、管理職など様々です。
あくまでも日常の仕事としての会社の業務が前提となります。
大切なのは熱量をもってその仕事にたずさわれるかです。
ほとんどの人が一般の企業の仕事
弓道はプロというものがないので、弓道選手の仕事といっても一般の職業の人が一般の弓道場に通って修練するというかたちになります。
IT関連の仕事、製造業、サービス業、自営業の仕事など色々です。
ある程度弓道場に通えるだけの環境は必要です。
余暇の時間が極端に少ない仕事となると弓道に取り組むのは多少ひかえる必要があるでしょう。
あくまでも仕事ですので、一時的に弓道に取り組めない時期というものはあるかもしれません。
弓道場のない地域に転勤ということもあるかもしれません。
再開できる見込みがあるなら自宅でトレーニングをするなど調整しておきましょう。
会社を定年退職したあとに弓道を再開して活躍する人もいるというのは生涯スポーツである弓道の良いところです。
当然のことですが、企業側からすれば与えられた職務やそれ以上のことができる人材を評価します。
スポーツをやってきた上でのスキルは仕事に活かせればいいですし、従業員や人とのつながりにいい影響を与えるという場合もあります。
弓道をやっている、打ちこんでいたということに理解をしてくれる職場も中にはあります。
弓道部のある会社、弓道経験者のいる職場、スポーツを理解してくれる会社などに勤務すればいい影響があることでしょう。
環境は自分でつくっていくことが大切です。
職場によっては残業や休日出勤の多い仕事であったりして、余暇の時間にスポーツに時間をつくれる余裕がないところも存在します。
職場にサークルがあれば環境的にベストなのですが、余暇活動などにある程度理解のある職場がいいでしょう。
求人の際に開示されている募集要項と実際の職務の拘束時間が違うなんていう会社も存在します。
会社の方針によるところもありますが、一般的にこの業界は仕事的にどうとかいう傾向も参考になるでしょう。
働くのであれば自分のやりがいのある仕事であり業務内容とのバランスがとれている職場がいいでしょう。
【アスリートエージェント】
✔ スポーツ経験者の転職支援サービスサイトです
✔ 元アスリートなどプロのアドバイザーが対応します
✔ 関東におけるスポーツ経験者限定の求人案件が多数あります
弓道関連の仕事はある
弓具屋の仕事
弓道具を店舗やインターネット販売するしごとになります。
好きな弓道の道具を扱う仕事なので憧れる人もいるかと思います。
弓道はメジャーなスポーツではないため、市場は大きくありません。
したがって、会社員としての待遇は平均的なものというのが実際のところです。
お店にもよりますが、店舗の休業日である平日が休日になることが多いです。
弓道の行事としては土曜日曜におこなわれることが多いため、主要な行事に限って休暇を取っての参加ということになるでしょう。
僕も某弓具屋さんに進路を相談したことはありますが、仕事として人並み以上に稼げる業界でもないという返答をいただきました。
本当に興味があり情熱を持てることなら従事してみるものいいと思います。
弓道の範士八段である岡崎先生は岡崎弓具店で岡崎無争という銘柄の弽師をされています。
全日本弓道連盟事務局の仕事
全日本弓道連盟の事務の業務をおこなったり、月刊誌「弓道」の編集・発行などおこなっています。
しかし、ほとんど新規の求人の募集を見ることがないというのが実際のところです。
弓道施設の仕事
弓道施設の管理人という仕事もありますが、アルバイトというかたちが多いです。
弓道場のある公園全体の維持管理をすることになります。
学校の弓道部の顧問
学校の弓道部の顧問として生徒を指導していくことになります。
大学において教職課程を経て教員として採用されなければいけません。
学校の顧問の場合、別の学校に異動になったりとか、別の部活動の顧問になったりとかすることも、場合によってはあるかもしれません。
自営業の仕事
自営業の人は先代から業務を引き継いだという方も多い気がします。
僕が知っている中でも、農業に従事されている方、配管工をされている方など、様々です。
弓道の行事に合わせてスケジュールが組めるというのはあるかもしれません。
しかし、個人事業主として事業を順調に経営していく苦労は並大抵のものではないと思います。
自宅や勤務先の近くの弓道場に通う
自宅から職場まで遠かったり普段は仕事で忙しいため、休日だけ自宅近くの弓道場に通う人もいます。
勤務先の近くに弓道場があるため、勤務が終わってから弓道場に寄る人もいます。
仕事に支障があるようでは良くありません。
生活としてのバランスを考えて弓道に取り組んでいけるようにしましょう。
弓道の経験を活かして仕事に取り組む
社会人として弓道の経験が直接業務に役に立つ訳ではありませんが、弓道で養う精神力や協調性、目標達成までの努力などは活きるはずです。
人にもよりますが、弓道は選手としての年齢制限がないため、何年もずっとコンスタントに取り組わむというよりはライフスタイルに合わせてオン・オフを分けて活動をするというかたちが正直なところだと思います。
人生のイベントである結婚や子育てや介護などあればそちらが優先されることになりますので弓が引けない期間ができることもあります。
仕事が忙しければ弓道場にいく機会も減ってきます。
中には家族や周囲の理解があって、多忙なときでも弓道場に向かうことに協力してくれることもあります。
まとめ
結局のところ、弓道とは別のところで、仕事としてやりたいをすることがベストだと思います。
社会人は職業に従事して暮らしや生活費としての収入を得ていくのが大前提となります。
仕事として情熱を傾けられる職場に身を置いて、その余暇活動として弓道に精進するかたちが良いでしょう。
コメント