弓道と他のスポーツ
弓道は集中力が養われるスポーツであり武道であると言われています。
弓を引いて矢を的に中てるというスポーツの性格上、野球やサッカーのような走ったり動き回ったりするスポーツというより、静かに動くスポーツとなります。
弓道とよく比べられるアーチェリー、また他のターゲットスポーツと呼ばれるものを比較してみました。
弓道
国内の競技人口は14万人です。
近的(28m・主に的中制)と遠的(60m・得点制)があります。
男女比はやや男性が多く、高校生など学生が全体の半数を占めます。
袴姿に憧れて弓道を始める人もいます。
学校では部活動、一般では地域の弓道連盟に所属するのが一般的です。
初心者は学校では部活動から、一般では地域主催の連盟の弓道教室から始めることになります。
弓道場は個人利用できますが、弓道場によっては利用認定が必要とか初段以上とか利用制限があることがほとんどです。
逆に利用制限を満たして弓道具一式を持っていれば、弓道場の空いている時間帯に個人で練習することが可能です。
競技で活躍したり、段位取得で活躍したりできます。
段位が上がっていくと、的中だけでなく射品・射格や指導力という弓道人としての素質を求められます。
選手年齢が幅広く、90歳を超えても現役で競技に参加可能です。
国内ではアーチェリーより弓道がメジャーで国民体育大会への競技としての参加もあります。
ちなみに、武道をしているということで好印象を持たれることもあります。
アーチェリー
国内の競技人口は1万2千人です。
使用する施設はアーチェリー場や体育館、弓道場で曜日を決めて練習したりしています。
アーチェリー場も時間によっては個人練習も可能です。
初心者は学校では部活動から、一般では地域のアーチェリークラブから始めます。
照準が付いていて、チューンナップした弓矢を引いて競技します。
的の中心が高得点で、その合計の得点で競います。
オリンピックボウ(オリンピックで引いている一般的な弓)とコンパウンドボウ(弓に滑車がついていて軽い力で引ける)ベアボウ(照準のつかない弓)があります。
ベアボウは和弓に近いですが、競技的にはマイナーです。
射法アーチェリー八節があって、弓道八節と似た部分があります。
アーチェリーの的中させる技術は弓道にもプラスになると思います。
弓のポンドアップとかチューンナップをしていくので弓道よりも道具代かかるイメージがあります。
ターゲットアーチェリー(平坦なグラウンドで行われる)・フィールドアーチェリー(山や草原のコースを回って行射する)・インドアアーチェリー(体育館など室内で行われる、距離18m)があります。
距離としての種目の違いもあり、シングルラウンド(男子90m・70m・50m・30m、女子70m・60m・50m・30m)、ハーフラウンド(50m・30m)、オリンピックラウンド(70m)
国民体育大会への競技としての参加もあります。
45歳以上は壮年、60歳以上はシニアとしてのクラス分けがあります。
アーチェリーは弓道よりもアスリートの印象があります。
ダーツ
ハードダーツ(距離237㎝)、ソフトダーツ(距離244cm)があります。
的の中心がブルで得点が高いのですが、独特の配置で高得点のエリアがあるのでゲーム性も高いです。
カウントアップやゼロワンなどいくつかの競い方があります。
ソフトダーツはゲームセンターやビリヤード場、ネットカフェなどにもダーツマシンが設置されているので遊びながらも経験できます。
通信で対戦できるので、ゲーム感覚で気軽に投げたり、本格的に打ち込めたりします。
個人で取り組めるので、ソフトダーツはダーツバー、ハードダーツは地域のサークルなどの他、自宅でも取り組めます。
本格的にダーツに取り組む人は男性が多い印象があります。
時々プレーする人も含めると、競技人口は580万人にもなるので、入り口は広いですが奥が深いスポーツです。
競技として活躍するプロ選手もいます。
弓矢の弓を引き絞って的を狙う動作に対して、ダーツは的に対して投げる動作になります。
ソフトダーツはチャージ料などかかるので、ずっとダーツマシンに向かうのは控えた方がいいかもしれません。
ダーツボードを設置すれば自宅で練習ができます。
ソフトダーツのダーツボードはダーツが当たった時に音が響くので、自宅練習にはハードダーツ(ダーツの先端のチップがソフトダーツのにも交換可能)がいいと思います。
上達するにはやはり技術が要るので、インストラクターなど上手い人に教えてもらうのが上達の早道です。
スポーツ吹き矢
6m・8m・10mの距離で競技を行います。
的の中心が高得点で、的に当たった合計点数で競います。
主に地域のクラブで行われていることが多いです。
マイナースポーツでしたが、最近は競技人口が増え、10万人に達しています。
スポーツ性が高いですが、入り口が主に地域のクラブなので高齢の方が多い印象です。
吹き矢であるので、息を吹く勢いで矢を飛ばして的に当て、合計の点数を競います。
筒を持った両腕を上に上げ顔の高さに下げるルーティンがあり、的の中心に向かって息を吹いて矢を飛ばします。
段位認定試験があります。
注意して行えば自宅の廊下などでも練習可能です。
まとめ
スポーツとして、競技として、嗜好は人それぞれですが、続けるには道具代や場所代・仲間の存在も大切な要素だと思います。
スポーツによってルールの違いや特色がありますが、どれも競技として活躍するには豊富な練習と経験が必要になります。
僕はこれらのスポーツを経験しましたが、弓道の経験が最も長く、指導者としての立場でもありますので、弓道に精進していくつもりですが、どのスポーツも素晴らしいものだと思っています。
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